将棋界に八つある女流タイトル戦の一つ、第32期倉敷藤花戦(岡山県倉敷市など主催)三番勝負の第2局が25日、倉敷市芸文館で指され、タイトル保持者の福間香奈倉敷藤花(33)=清麗、女流王座、女流名人、女流王位と合わせ女流五冠=が、挑戦者の伊藤沙恵女流四段(31)に120手で勝ち、シリーズ成績を2勝0敗とし、タイトルを防衛した。
福間の倉敷藤花獲得は10期連続、通算15期目。福間の女流タイトル獲得数は61期となり、自らが持つ歴代1位の記録を更新した。
福間は出産のため、昨年11月から今年2月まで休場。その関係で、従来は秋に行われてきた倉敷藤花戦の三番勝負は、今回は春の開催となった。
昨年12月に男児を出産した福間は「出産とタイトル戦の両立をさせていただいたことに感謝しています」などと話した。